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車内でNetflixを見たい!シエンタ170系にFire TV Stickを繋ぐまでの奮闘記

車内でNetflixを見たくてオンダッシュDAとFire TV Stick構成で迷った末、VTRアダプター経由でフリップダウンモニターまで映すことに成功した話。セキュリティボルトという想定外の壁も。

きっかけは「車内でNetflixが見たい」

子どもとのドライブで後席のフリップダウンモニターを活用したい。できればNetflixやAmazon Prime Videoを流したい。そんな動機から始まった。

乗っているのはトヨタ シエンタ170系。純正ナビはNSZT-W64で、フリップダウンモニターも装備済み。あとは映像を入力する手段さえ確保できれば理想の環境が整う。

最初に考えたオンダッシュDA

まず候補に挙がったのが**オンダッシュタイプのディスプレイオーディオ(DA)**だ。ダッシュボードの上に置くだけで動画配信サービスが使えるイメージがあり、手軽そうに見えた。

しかし調べていくと問題が2つ出てきた。

① NetflixはAndroid OS搭載モデルじゃないと使えない

オンダッシュDAはピンキリで安いモデルも多い。「安いDAにスマホをミラーリングすればNetflixも見られるのでは?」と考えがちだが、これは落とし穴だ。NetflixはスマホからのミラーリングにHDCP(著作権保護)がかかるため、ミラーリング先のDAに映像が出ない仕様になっている。

Netflixを正式に視聴できるのはAndroid OS搭載のNetflix認定モデルに限られる。対応モデルは必然的に価格が上がり、2〜4万円以上の出費になる。

② フリップダウンモニターに映す手段がない

これが決定的だった。オンダッシュDAは基本的に本体画面で見るもので、既存のフリップダウンモニターへRCA出力できる機種はほぼない。せっかくフリップダウンがあるのに使えないのは勿体ない。

Fire TV Stick+VTRアダプター構成を選んだ理由

検討の結果、以下の構成にたどり着いた。

Fire TV Stick 4K Select
    ↓ HDMI
HDMI→RCA変換器
    ↓ RCAケーブル
VTRアダプター(ナビ裏の8ピンコネクター)
    ↓
NSZT-W64(ナビ画面)
    ↓
フリップダウンモニター

この構成のメリットは3つ。

  • コストが安い:全部揃えても1万円前後(セール時)
  • フリップダウンモニターにそのまま映せる:ナビ経由でRCA出力されるので後席まで届く
  • 主要な動画配信サービスに対応:Netflix、Prime Video、YouTubeなど

Netflixは映るのか?

気になるNetflixだが、結論としては映る可能性が高い

HDMI→RCA変換を経由するため著作権保護(HDCP)の制限を受けるケースがあるが、今回使用した変換器では問題なく映った。ただしこれは変換器の仕様や個体によって異なるため、必ず映るとは言い切れない。試してみて映らなければ別の変換器を探すしかないが、安価なものが多いのでリスクは低い。

購入したもの

品名費用の目安
VTRアダプター(NSZT-W64対応8ピン)約1,500円
HDMI→RCA変換器約1,000円
RCAケーブル(3色)約600円
Fire TV Stick 4K Select約7,980円(通常価格)
内張りはがしセット約800円

Fire TV StickはセールでHDモデルなら3,000円台になることもあるが、動作の軽さを考えると4Kモデル以上がおすすめ。HDモデルはメモリ1GBでもたつきが出やすい。

VTRアダプターの仕組み

NSZT-W64はデフォルトではナビのソース選択に「VTR」が表示されない。VTRアダプターをナビ裏の8ピン空きコネクターに差し込み、付属のジャンパー線で5番と8番ピンをショートさせることでナビ側に外部機器の接続を認識させる。これをしないとVTRソースが出てこないので忘れずに。

センターパネルの外し方(170系シエンタ)

  1. シフトレバーをNレンジ付近に下げておく
  2. ナビ左上から指で手前に引っ張りクリップを外す
  3. 左下→右上→右下の順に外していく
  4. ハザードスイッチ裏のカプラーを抜く
  5. ナビ両側のボルト(左右2本ずつ計4本)を外して手前に引き出す

内張りはがしがなくても指の力だけで外せることが多いが、傷が心配なら養生テープで保護してから作業を。

想定外の壁:セキュリティボルト

ここで大きな躓きがあった。パネルを外してナビのボルトを確認すると、花びら型(梅型)のセキュリティボルトが付いていたのだ。

中古車で購入したためキー番号カードは引き継がれておらず、専用アダプターがない。

試したこと:

  • 普通の六角ソケット → 形状が違うので全く歯が立たない
  • レスキューベンチ(ホームセンター) → ツルツル滑って噛まない
  • ディーラーへ相談 → キー番号がないと対応不可、5,000円と言われる

最終的にガリバーのアフターサービスで3,680円を払って外してもらった。

中古車でナビ周りをいじる予定がある人は、購入時にセキュリティボルトの有無とキー番号カードの引き継ぎを必ず確認してほしい。 今回の一番の教訓はここだ。

取り付け手順

  1. ナビ裏面の空き8ピンコネクターにVTRアダプターを差し込む
  2. ジャンパー線で5番と8番ピンをショートさせテープで固定
  3. RCAケーブルをグローブボックス裏などに引き回す
  4. ナビを戻してパネルを閉める
  5. HDMI→RCA変換器とFire TV Stickを接続
  6. 変換器のスイッチをNTSCに設定(日本規格)
  7. 電源をシガーソケットのUSBから取る

結果

ナビのソース選択に「VTR」が出現し、Fire TV Stickの画面が映った。フリップダウンモニターにも問題なく映像が出た。

Netflix、Prime Video、YouTube、いずれも視聴できる環境が整った。

かかった費用まとめ

項目費用
パーツ類合計約11,880円
ガリバー工賃(セキュリティボルト外し)3,680円
総合計約15,560円

セキュリティボルトがなければ工賃ゼロで済んだので、約12,000円以下に収まっていたはず。オンダッシュDAと比べると半額以下でフリップダウンまで活用できる構成が実現できた。

まとめ

「車内でNetflixを見たい」という単純な動機から始まったが、オンダッシュDAの限界を知り、Fire TV Stick+VTRアダプター構成にたどり着いた。コストと機能のバランスは十分満足できる結果だった。

唯一の誤算はセキュリティボルト。中古車ならではの落とし穴なので、同じ車種・同じ境遇の人はぜひ事前に確認を。

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